機械主義(読み)きかいしゅぎ(その他表記)machinism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「機械主義」の意味・わかりやすい解説

機械主義
きかいしゅぎ
machinism

マシニズムともいう。近代技術とそれに付随する機械体系を意味する語で,実際には禁欲倫理に支えられる勤勉な生産労働によって初めて成立しうる。生産現場を離れた世界観としての機械主義はまず自然科学なかで誕生し,機械論的世界観によるスコラ的自然学克服がはかられた。そこでは自然や時間は等質的なものとしてみなされ,等質的であるがゆえに数量的処理が可能とされたのである。このような計算的理性を基本原理とする考え方が近代人のなかに浸透するにつれ,必然的に社会は数量化されることになり,機械主義的世界像が確立するのである。

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