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自然学 シゼンガク

百科事典マイペディアの解説

自然学【しぜんがく】

ラテン語physica,英語physics,ドイツ語Physik,フランス語physiqueなどの訳で,欧語はいずれも物理学とも訳される。元来,アリストテレスの学問分類にあって,第一哲学形而上学)・数学とともに理論学の一つ。
→関連項目形而上学

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世界大百科事典 第2版の解説

しぜんがく【自然学 physica[ラテン]】

近代的な精密科学に発展する以前の,思弁的傾向の強い自然に関する学問をいう。欧米語では物理学と自然学が同一の語で表されるが,これは自然学が概念的変貌を遂げるなかで,物理学へ転化していったことを如実に示している。古代ギリシアでは早くもイオニア学派が神話的解釈に満足せず,自然について独自の原理的な考察を行ったことが知られている。だが学問としての自然学を確立し,後世に巨大な影響を及ぼしたのはアリストテレスである。

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大辞林 第三版の解説

しぜんがく【自然学】

ギリシャ哲学において、自然を扱う学問部門。しばしば論理学・倫理学とともに哲学の三部門を成す。 → 自然哲学

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

自然学
しぜんがく

自然哲学」のページをご覧ください。

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世界大百科事典内の自然学の言及

【アルベルトゥス・マグヌス】より

…その成果は彼の著作のほぼ半分をしめ,百科全書の観を呈している。また,自然現象や動植物の観察に強い関心を示し,さまざまの魔術伝説が生まれたほどであるが,実際には彼の自然研究者としての功績は,当時優勢であった数学的方法による自然現象の説明に対抗して,固有の対象と方法をもつ自然学を確立したことである。【稲垣 良典】。…

【形而上学】より

…哲学の諸分野,諸原理の最高の統一に関する理論的自覚体系。語源的には,アリストテレスの講義草稿をローマで編集したアンドロニコスが,《自然に関する諸講義案(タ・フュシカ)》すなわち自然学の後に(メタ),全体の標題のない草案を置き,《自然学の後に置かれた諸講義案(タ・メタ・タ・フュシカ)》と呼び,これがメタフュシカmetaphysicaと称されたことに基づく。内容的には,第二哲学としての自然学に原理上先立つ存在者の一般的規定を扱う第一哲学,自然的存在者の運動の起動者としての神を扱う神学を含む。…

【自然哲学】より

…自然的世界の原理的反省を課題とする哲学の一分野。〈自然哲学philosophia natu‐ralis〉という言葉はセネカに始まるが,起源はソクラテス以前の自然学者たちによる自然(フュシス)の原理探究にさかのぼる。アリストテレスは運動する存在者に関する自然学を第二哲学と呼び,運動の起因者としての神の探究はこれを第一哲学(形而上学)にゆだねた。…

【哲学】より


【近代西欧の哲学】
 キリスト教における〈神的な知〉への愛としての哲学は,近代西欧の哲学において,地上的な人間存在による知への愛としての哲学へ転回せしめられた。近代西欧の哲学は,17世紀に新しい哲学としての自然学を生み出し,18世紀には人間学すなわち今日の社会科学や人文科学へと展開された。しかしそれらは,18世紀後半に至るまでなお,今日の意味における〈科学〉ではなく実は〈哲学〉であり〈形而上学〉であった。…

【物理学】より

… physicsの語源はギリシア語のフュシスphysisで,諸説あるが,ここでは,〈みずから成長する〉という意味のphyseinから生まれたと解しておく。直接的にはギリシア語のphysika,すなわち〈自然の事物〉の意を受け,アリストテレスの《自然学physika》に象徴されるように,それを扱う学問の意味で用いられた。ちなみに自然学として,ラテン語でもphysicaがそのまま転写して使われるが,意訳されるときは〈de rerum natura〉とされるのが習慣で,これを日本語で〈ものの本性について〉と訳すのは適切ではない。…

※「自然学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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