檀村(読み)だんむら

日本歴史地名大系 「檀村」の解説

檀村
だんむら

[現在地名]名張市赤目あかめ町檀・赤目あかめ新川しんかわ

丈六じようろく村の東南に位置する。長承三年(一一三四)七月の伊賀国矢河中村夏見公畠取帳(筒井英俊氏蔵文書)中村なかむら近安ちかやす名に「壇末元麦二段半」「同西為友麦六段」とあり、承安元年(一一七一)七月六日の藤原国次畠地売券(東大寺文書)では、国次相伝の領地「中村条字壇内」の畠一段が売却されている。建久六年(一一九五)二月三〇日の清原末遠畠地売券(同文書)では「中村条字戸々壇」とみえる。当時の檀に関する文書はすべて中村条と記すが、仁安四年(一一六九)三月二二日の高乃末武畠地売券(筒井寛聖氏蔵東大寺文書)には「名張郡長屋条字壇村内」とあり、疑問が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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