名張市(読み)なばり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

名張〔市〕
なばり

三重県西部,上野盆地南西部の市。 1889年町制施行の名張町と,滝川,箕曲,国津の3村が 1954年合体,市制。市名は古代以来の地名。中心市街地の名張は古くから開発され,『古事記』『万葉集』に地名が残るほか古墳も多い。古代は東海道,近世は初瀬街道 (伊勢大和往還,現国道 165号線) の宿駅として栄えた。明治期に入り国鉄関西線の路線からはずれたため一時寂れたが,30年,参宮急行電鉄 (現近畿日本鉄道大阪線) が開通,60年代から桔梗ヶ丘ニュータウン,工業団地 (縫製,電機,農機,鉄工) ,ゴルフ場などが建設され,大阪,奈良の衛星都市としての性格が強まった。周辺の農村部では米作,ブドウ栽培などが行われる。北東部の美旗古墳群夏見廃寺跡は史跡に指定されている。名張川の上流には景勝地が多く赤目の峡谷は名勝。赤目町に伊賀流忍者の開祖である百地三太夫の忍者屋敷が残る。南部は室生赤目青山国定公園に属する。面積 129.77km2。人口 7万8795(2015)。

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