歌い骸骨(読み)うたいがいこつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「歌い骸骨」の意味・わかりやすい解説

歌い骸骨
うたいがいこつ

死者の骸骨が仇を報じる昔話。日本,中国,ヨーロッパ,インド,ブラジル,アフリカなどに広く分布している。日本でおもに行われる話の筋は以下のとおりである。2人の男が旅に出る。1人が一方に金を分けてやる。金をもらった男がその友人を殺して金を奪う。殺害者は歌をうたう骸骨を発見し,それで金をもうける。ある男の全財産と自分の首を賭け,骸骨に歌わせるが歌わないので殺害者は首を取られる。骸骨はかつて殺された友人で,仇を討ったと歌う。この話は『日本霊異記』にみられ,かなり古い時代に日本に入ったものと思われる。グリム童話集では殺した者の骨でつくった角笛の吹き口が歌をうたうことになっている。

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