歌橋(読み)うたはし

朝日日本歴史人物事典 「歌橋」の解説

歌橋

生年生没年不詳
幕末大奥女中。江戸幕府13代将軍徳川家定乳母家定の養嗣子問題で,徳川慶福(紀伊徳川家,のちの家茂)を推した中心的存在といわれる。一橋慶喜(水戸徳川斉昭の子)を推す一橋派島津斉彬の養女篤姫(天璋院)を家定に嫁し優位に立とうとしたが,結局慶福に決定した。歌橋自身の生涯は不明。

(久保貴子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「歌橋」の解説

歌橋 うたはし

?-? 幕末,徳川家定の乳母。
13代将軍家定(在職1853-58)の継嗣をめぐって紀伊(きい)和歌山藩主徳川慶福(よしとみ)(のちの家茂(いえもち))を推す派と,一橋慶喜(よしのぶ)を推す派とが対立したとき,慶福の将軍就任のためにつくした。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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