紀伊(読み)キイ

大辞林 第三版の解説

きい【紀伊】

旧国名の一。和歌山県全域と三重県南部に相当。紀国きのくに。紀州。

きい【紀伊】

平安後期の歌人。一宮紀伊とも。平経方の女むすめか。後朱雀天皇皇女祐子内親王の女房。「堀河百首」の歌人。祐子内親王家紀伊。「後拾遺和歌集」以下の勅撰集に三一首入集。家集「一宮紀伊集」。生没年未詳。

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精選版 日本国語大辞典の解説

きい【紀伊】

[一] (「木の国」の「木」が長音的に発音されたものに「紀伊」の字をあてたもの) 南海道六か国の一国。現在の和歌山県、および三重県の南部にあたる。「日本書紀‐神代上」によれば素戔嗚尊(すさのおのみこと)がもたらした木種を五十猛命(いたけるのみこと)、大屋都姫命(おおやつひめのみこと)、枛津姫命(つまつひめのみこと)がとくにこの国に分布したという。大化改新で一国となる。鎌倉時代の初めに佐原義連が守護となったが、院の熊野詣の雑事を賦課されることになり、承久の乱後まで守護は置かれなかった。南北朝時代以後は畠山、細川、山名、大内の諸氏が守護を歴任し、江戸時代には御三家の徳川頼宣が入封し、明治四年(一八七一)の廃藩置県に至る。木の国。紀州。紀。
[二] 京都市の南東部にあった郡。大正七年(一九一八)以降、京都市に順次編入され、昭和六年(一九三一)消滅。

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