きい

精選版 日本国語大辞典 「きい」の意味・読み・例文・類語

きい

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 堅い物がすれ合って立てるかん高い音。きしる音、また、きしるような声を表わす語。
    1. [初出の実例]「キーと軋る音と共に厚樫の扉は彼等と浮世の光りとを長(とこし)へに隔てる」(出典:倫敦塔(1905)〈夏目漱石〉)
  3. 強く締めたり、ひねったりするさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「キイと胸がしめられるやうだね」(出典:東京の三十年(1917)〈田山花袋〉KとT)

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普及版 字通 「きい」の読み・字形・画数・意味

】きい(ゐ)

奇偉のもの。漢・王逸〔天問の序〕屈原せられ、山澤を彷徨す。~楚に先王の祠堂り。天地山川の靈を圖畫し、び古賢怪物の行事を見る。

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異】きい

ふしぎ。〔論衡、談天〕鄒衍(すうえん)の書に言ふ。天下九州り。~九州の外、(えいかい)りと。此の言異にして、聞くす。然れども亦た然否を實(ただ)す能はず。

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】きい(ゐ)

三皇以前の古帝王。〔荘子外物〕夫(そ)れ古をんで今をしむは、學なり。且つ氏のを以て今の世をる、夫れ孰(たれ)か能く波((うたが))はざらん。

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15画

[字音] キ・イ(ヰ)

[字形] 形声
声符は爲(為)(い)。爲に(き)の声がある。字はまたに作る。川の名。河東歴山に発するもの。また湘水支流の水は爲声でよむ。

[訓義]
1. 川の名。
2. 山の名、地名

[熟語]


緯】きい(ゐ)

日と星。南朝宋・顔延之〔三月三日曲水〕詩 は昭應し 山(さんとく)は靈を效(いた)す

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偉】きい(ゐ)

丈高く立派。〔宋史、高継勲伝〕儀なり。太宗、見て之れを異とし、召して其の家世を問ふ。

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已】きい

よろこぶ。

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】きい

光り輝く。

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維】きい

まばたく。

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衣】きい

皇后の服。

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】きい

美しい。

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【奇】きい

美しい。

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【掎】きい

ゆがむ。

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