正札販売(読み)しょうふだはんばい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「正札販売」の意味・わかりやすい解説

正札販売
しょうふだはんばい

正しい値段を書いて商品につけた札を正札といい、正札を用いて商品を販売することを正札販売という。近代的販売方法の一つとされ、客の状態をみて値段を告げる前近代的販売方法に比べ、公正で責任をもつ点から、それまで根強かった商人に対する不安と懐疑を一掃した。欧米では1876年アメリカ、フィラデルフィアの商人ジョン・ワナメーカーによって始められているが、日本では越後屋(えちごや)(三越(みつこし)の前身)がすでに1673年(延宝1)に実施している。

[森本三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む