ぜん‐しん【前身】
〘名〙
①
前世のときのからだ。この世に生まれかわる前のからだ。⇔
後身。
※本朝文粋(1060頃)一三・為空也上人供養金字大般若経願文〈
三善道統〉「成劫壊劫。前身後身。禽獣魚虫。何物非
二流転之父母
一」
※
史記抄(1477)一三「知玄法師の前身は袁盎ぢゃとあるぞ」 〔増壱阿含経‐一〇〕 〔
王維‐偶然
作詩〕
※
文明論之
概略(1875)〈
福沢諭吉〉緒言「其前生前身に得たるものを以て之を今生今身に得たる西洋の文明に照して」
※黒い眼と
茶色の目(1914)〈
徳富蘆花〉一「帝国大学の前身
(ゼンシン)開成学校から」
④ 変化する前の物や状態など。
※読書放浪(1933)〈
内田魯庵〉銀座繁昌記「一時カルピスの前身ともいふべきヨーグルトといふが流行した」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「前身」の意味・読み・例文・類語
ぜん‐しん【前身】
1 その人の以前の身分・職業。また、団体・組織などの、現在のようになる前の形。「気象庁の前身は中央気象台である」⇔後身。
2 この世に生まれ出る前の身。前世の身。⇔後身。
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普及版 字通
「前身」の読み・字形・画数・意味
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