正真院(読み)しようしんいん

日本歴史地名大系 「正真院」の解説

正真院
しようしんいん

[現在地名]穂高町大字有明 古厩

曹洞宗で梅林山を称し、もと大町おおまち大沢だいたく寺末、現上伊那郡辰野町祭林寺末。本尊聖観世音菩薩。古厩ふるまやの西方二・五キロの古厩城跡にある。もと鼠穴山桜沢おうたく寺といい、現北安曇きたあずみ郡松川村の鼠穴ねずみあなにあった。

「信府統記」によれば、その創立は元亀元年(一五七〇)、仁科氏の本拠大町の大沢寺第六世舜嶺宥禅の開創である。鼠穴は当時古厩郷の内にあったから開基は古厩氏であったと思われる。二世関州正透の代に武田勢の兵火にかかって焼失したと伝えられている。天正一六年(一五八八)四月細萱河内守長知の二男の内記(法名、梅林院殿宝翁真公居士)が開基となり、正透を開山として梅林山正真院と改称して古厩町ふるまやまちの堀屋敷に再建

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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