殴込(読み)なぐりこむ

精選版 日本国語大辞典 「殴込」の意味・読み・例文・類語

なぐり‐こ・む【殴込】

〘自マ五(四)〙
① 殴ろうとして相手の身に近づく。また、相手の近くに踏みこんで殴る。
※冬の宿(1936)〈阿部知二〉一〇「嘉門は〈略〉腕をふりあげて私に迫ってきたが、どうしたものか、殴り込んで来もしないで」
② うらみのある人やけんか相手の家などに隊を組んで乱入する。

なぐり‐こみ【殴込】

〘名〙 うらみのある人の所に隊を組んで乱入すること。けんか相手の家におしかけ、乱暴すること。
※血(1927)〈岡田三郎〉「その加藤が何かの因縁をつけて擲(ナグ)りこみをやったとすれば、きっと他の一味もゐるに違ひない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報