かか‐さま【母様・嚊様】
- 〘 名詞 〙 ( 「さま」は接尾語 )
- ① 母を敬って呼ぶ語。
- [初出の実例]「いんでととさまかかさまにいはふぞよ」(出典:虎明本狂言・岡太夫(室町末‐近世初))
- ② 他人の妻を敬って呼ぶ語。
母さまの語誌
「かか(母)」は、中世末にはカカサマや、さらにオカカサマの形で用いられるようになる。一八世紀頃には、カカサマ、オカカサマは、それぞれ、中流階層、中流以上の階層において用いられていたが、一九世紀に入った頃から、オカカサマすら、下層階級でも使われるようになった。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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