母さま(読み)かかさま

精選版 日本国語大辞典 「母さま」の意味・読み・例文・類語

かか‐さま【母様・嚊様】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さま」は接尾語 )
  2. 母を敬って呼ぶ語。
    1. [初出の実例]「いんでととさまかかさまにいはふぞよ」(出典:虎明本狂言・岡太夫(室町末‐近世初))
  3. 他人の妻を敬って呼ぶ語。

母さまの語誌

「かか(母)」は、中世末にはカカサマや、さらにオカカサマの形で用いられるようになる。一八世紀頃には、カカサマ、オカカサマは、それぞれ、中流階層、中流以上の階層において用いられていたが、一九世紀に入った頃から、オカカサマすら、下層階級でも使われるようになった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む