比翼塚(読み)ヒヨクヅカ

デジタル大辞泉 「比翼塚」の意味・読み・例文・類語

ひよく‐づか【比翼塚】

愛し合って死んだ男女を一緒に葬った塚。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「比翼塚」の意味・読み・例文・類語

ひよく‐づか【比翼塚】

  1. 〘 名詞 〙 情死あるいはあと追い心中した男女を一所に合葬して建てた塚。また、その所。江戸目黒付近にあった白井権八小紫の塚の類。めおとづか。
    1. [初出の実例]「入矢の里の片辺り。由縁を残す比翼塚(ヒヨクヅカ)」(出典浄瑠璃驪山比翼塚(1779)下)

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世界大百科事典(旧版)内の比翼塚の言及

【比翼の鳥】より

…封禅が行われるときには東海から比目の魚が,西海から比翼の鳥がやってくるといわれる一方,《山海経(せんがいきよう)》では崇吾山の蛮蛮とよばれる比翼の鳥が大水をもたらすといい,吉鳥でもあれば凶鳥でもある。白居易(楽天)の《長恨歌》が〈天に在っては願わくは比翼の鳥とならん〉とうたうように,男女の深いちぎりのたとえにも用いられ,〈比翼塚〉はこれにもとづく。【吉川 忠夫】。…

※「比翼塚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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