毛上(読み)ケジョウ

デジタル大辞泉 「毛上」の意味・読み・例文・類語

け‐じょう〔‐ジヤウ〕【毛上】

地盤上の天産物を地盤と区別していう語。山林原野の樹木・草、田畑作物など。

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精選版 日本国語大辞典 「毛上」の意味・読み・例文・類語

け‐じょう‥ジャウ【毛上】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「毛」は作物の意 ) 地上に生ずるもの。田畑の作物、山林、原野の草木など。

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世界大百科事典(旧版)内の毛上の言及

【山論】より

…【黒田 日出男】
[近世]
 近世の山論は一般に〈山出入り〉といい〈山争い〉ともいうが,そのほとんどは山林原野の用益権または利用慣行,ないし不分明な境界をめぐっての紛争である。これら山論の争因は,当該林野において共同的に採取すべき毛上(もうじよう)(生植物)が林野地積とともに減退することにあった。もともと山林原野は河川や湖沼と同じく公私の共用に供されるべきもので,特定の有勢者の独占は許さない原則のもとに維持されてきた。…

※「毛上」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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