毛抜合(読み)けぬきあわせ

精選版 日本国語大辞典 「毛抜合」の意味・読み・例文・類語

けぬき‐あわせ‥あはせ【毛抜合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 毛抜きの頭を合わせたように、ぴったりと、すきまなく合わせること。重ならないように、きっちりと合わせること。
    1. [初出の実例]「一尺七寸のゐろり 木ふち、古釜、共蓋、自在つり、鉄の貫大にして、けぬき合にして被懸候」(出典宗湛日記‐天正一四年(1586)一二月二五日)
  3. 裁縫で、両方の布地を揃えて縫い合わせること。表と裏とをきっちり揃えて縫い合わせること。
    1. [初出の実例]「はおりは小もんりうもん、黒うらのけぬきあわせ」(出典:洒落本・青楼五雁金(1788)一)
  4. 二つの寄席(よせ)をかけ持ちするとき、出演時間の間がつまっていることを、寄席芸人の間でいう。
  5. 印刷の多色刷りで、隣り合う二つの色を、重ならず、かつ離れず、ぴったりと隣接させる技術をいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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