精選版 日本国語大辞典 「気の毒らしい」の意味・読み・例文・類語
きのどく‐らし・い【気毒らしい】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]きのどくらし 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「らしい」は接尾語 ) - ① 困ったさまである。つらそうである。
- [初出の実例]「折角御信切に言って下さるものを、気のどくらしいけれどねへ」(出典:人情本・閑情末摘花(1839‐41)初)
- ② いかにも同情すべきさまである。
- [初出の実例]「これを眺めし時の桂次が顔、気の毒らしかりしと後にて下女の竹が申き」(出典:ゆく雲(1895)〈樋口一葉〉下)