気を上ぐ(読み)きをあぐ

精選版 日本国語大辞典 「気を上ぐ」の意味・読み・例文・類語

き【気】 を 上(あ)

  1. 上気する。のぼせあがる。夢中になる。
    1. [初出の実例]「このとのゐ物ひき着ては臥したる心、いまだならはぬにきもあげつべし」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一)
  2. 気勢をあげる。元気づく。機をあぐ。
    1. [初出の実例]「度々(どど)合戦に打ち勝って、兵皆気を挙げける上」(出典太平記(14C後)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android