…自己で行うほか,施術者は産婆(助産婦),祈禱師や経験ある老女,姑などが当たることが多く,したがって危険を伴い,後遺症に悩む婦人も少なくなかった。これは単なる生理的理由以外に胎児をおろしたという精神的負担があり,この点は中絶が合法化された現代も変わることがないようで,〈水子供養〉〈水子地蔵〉が盛行する現象はこれを物語っている。間引き【千葉 徳爾】。…
…なお,1970年代後半から,水子(みずこ)を抱く地蔵像が全国の祈禱寺院を中心に急速に普及しはじめた。この水子地蔵信仰は,死者祭祀の系列の母子神信仰とみなすことができる。地母神マリア女神【中牧 弘允】。…
…近年,妊娠中絶した胎児に対して,供養するという考えがでてきて〈みずこ〉が一般化したものである。現代では,水子地蔵,水子観音を新設する寺が増え,水子のたたりがうんぬんされるようになった。民間の風習では,7歳以下の子どもは,人間の子と考えず,まだ神の子であるという考え方があり,死んでも仏にはならないため,葬式や埋葬も一般の人とは別にした。…
※「水子地蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...