水経(読み)すいけい

精選版 日本国語大辞典 「水経」の意味・読み・例文・類語

すいけい【水経】

  1. 中国地理書。撰者未詳。一説に漢の桑欽、または、晉の郭璞撰。三国時代(三世紀)頃の成立。中国各地の一三七河川の水系を簡単に記した書。北魏の酈道元撰「水経注」に原型を伝える。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の水経の言及

【水経注】より

…40巻。《水経》というのは三国時代,3世紀にできた簡単な河川誌で著者もわからないが,これに酈道元が多数の文献と自分の旅行体験とを,注という形にまとめて付け足し,内容豊富な地理書に作り上げた。黄河水系より始め淮河(わいが),長江(揚子江)より江南に及ぶ中国全土の河川ごとに,流域の都市,名勝,旧跡,伝説,民俗等を詳細に記述する。…

※「水経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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