精選版 日本国語大辞典 「氷の衣」の意味・読み・例文・類語 こおり【氷】 の 衣(ころも) ① 氷におおわれた衣。火に焼けず水にぬれないという。[初出の実例]「氷の衣といふ事は、氷の内にかいこ有て糸をなすと、無き事を仏道にいひたるより出たる也といへり」(出典:俳諧・三冊子(1702)黒双紙)② 氷のはったさまを、衣服が物をおおい包むのにたとえていう。《 季語・冬 》[初出の実例]「水ばりに張は氷の衣かな〈光有〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)③ 月の光に照らされて白く光る衣を氷にたとえていう。氷のようにすきとおった衣。[初出の実例]「夏の夜の空さえわたる月かげに氷の衣きぬ人ぞなき〈源仲正〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)三三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例