おおい(読み)オオイ

デジタル大辞泉 「おおい」の意味・読み・例文・類語

おおい

[感]遠くの人に呼びかけるときの声。「おおい、どこだ」

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精選版 日本国語大辞典 「おおい」の意味・読み・例文・類語

おおい

  1. 〘 感動詞 〙 遠くにいる人に向かって、大きな声で呼びかけたり、答えたりする時のことば。
    1. [初出の実例]「おおいおおいと申して呼まする」(出典:波形本狂言・菊の花(室町末‐近世初))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「おおい」の意味・わかりやすい解説

おおい(町)
おおい

福井県南西部、大飯郡(おおいぐん)にある町。2006年(平成18)、大飯郡大飯町、遠敷(おにゅう)郡名田庄村(なたしょうむら)が合併して成立。小浜(おばま)市の南西にあたり、東から南、西は滋賀県京都府に接する。西部から南東部にかけて標高700~800メートルの山々に囲まれ、京都府との境を水源とする佐分利川(さぶりがわ)が北東流して小浜湾に注ぎ、南部南川がほぼ東流する。北部は若狭湾を小浜湾と高浜湾に分かつ大島半島の大部分を含み、半島の付け根部分の青戸(あおと)入江には青戸の大橋が架かる。町域の約90%は山林で占められ、佐分利川や南川支流沿いの平地、大島半島の小浜湾岸に集落が集まる。JR小浜線、舞鶴若狭自動車道(まいづるわかさじどうしゃどう)、国道27号、162号が通じる。佐分利川流域ではきのこ類とウメが栽培され、名田庄地区は林業が衰退してジネンジョが特産物。若狭湾には真珠貝の養殖場がある。大島半島先端の大飯原子力発電所は西日本最大級の電力供給基地で、町の財政も比較的豊かである。半島には、古代信仰の原形とされる「ニソの杜(もり)」とよばれるタブやシイの森が30ほど残る。文化財も多く、半島にある長楽寺阿弥陀如来(あみだにょらい)坐像、多聞天(たもんてん)立像、清雲寺(せいうんじ)の毘沙門天(びしゃもんてん)立像、善師童子(ぜんにしどうじ)立像、吉祥天(きちじょうてん)立像、常禅寺(じょうぜんじ)の不動明王坐像が国の重要文化財に指定。名田庄納田終(のたおい)には、中世から名田庄とゆかりの深い陰陽(おんみょう)家の安倍(土御門(つちみかど))家や暦に関する資料などを展示する暦会館がある。面積212.19平方キロメートル、人口7910(2020)。

[編集部]


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改訂新版 世界大百科事典 「おおい」の意味・わかりやすい解説

おおい[町]

福井県南西端,大飯(おおい)郡の町。2006年3月大飯町と名田庄(なたしょう)村が合体して成立した。人口8580(2010)。

おおい町北部の旧町。大飯郡所属。人口6470(2005)。若狭地方特有の断層地形を呈し,中央を流れる佐分利川沿いに低地が開ける。青戸入江を隔てて大島半島が突出し,外側は断層による急崖をなす。JR小浜線が通じ,舞鶴若狭自動車道の大飯高浜インターチェンジがあり,佐分利川河口に中心集落の本郷がある。農業を基幹産業とし,米作のほかに畜産や果樹栽培が行われる。過疎地域に指定されたが,関西電力大飯原子力発電所1号,2号(ともに1979年運転開始),3号(91年),4号(93年)があり,人口は増加傾向をみせている。父子(ちちし)地区では硫化鉄を産出し,副産物として越前瓦の釉薬のべんがらが製造される。付近に野尻鉱泉があり,鋸崎,赤礁崎のある海岸一帯は若狭湾国定公園に属する。古くから京都とのつながりが深く文化財も多い。意足寺の千手観音立像,常禅寺の不動明王座像,長楽寺の阿弥陀如来座像,清雲寺の毘沙門天立像などは重要文化財に指定されている。

おおい町南部の旧村。旧遠敷(おにゆう)郡所属。人口2747(2005)。南川の上流域を占め,京都府と滋賀県に隣接する。古くから開けた地で,村名は平安時代に設けられた名田荘(なたのしよう)にちなむ。山林が村域の大部分を占めるため林業が盛んで,月に1回木材市場が開かれる。シャクナゲの原生林,野鹿の滝などがある。国道162号線が通じる。
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百科事典マイペディア 「おおい」の意味・わかりやすい解説

おおい[町]【おおい】

福井県西部に位置する大飯郡の町。北部を小浜湾,南部を京都府に接する。2006年3月,遠敷郡名田庄村,大飯郡大飯町が合併し町制。JR小浜線,舞鶴若狭自動車道,国道27号線,162号線が通じる。212.19km2。8580人(2010)。

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