氷室守(読み)ひむろもり

精選版 日本国語大辞典 「氷室守」の意味・読み・例文・類語

ひむろ‐もり【氷室守】

  1. 〘 名詞 〙 氷室を守る人。氷室の番人。ひもり。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「氷室もりこごえ死ぬべき今年かな」(出典:俳諧・犬筑波集(1532頃)夏)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の氷室守の言及

【貞室】より

…1625年(寛永2)15歳で貞徳の私塾に学び,18歳のころ俳諧を始めたらしい。野心的で自負心が強かったため,同門の諸家と争うことが多く,亡母追善の自注百韻《俳諧之註》(1632)を批判された腹癒せに,《氷室守(ひむろもり)》(1646)を出して重頼の《毛吹草(けふきぐさ)》(1645)を難じたり,《五条百句》(1663)を匿名で出版,同門の諸家を酷評し自己を賞揚したり,貞徳の没した翌54年(承応3)の歳旦吟で,貞徳直系の後継者を装って人びとの顰蹙(ひんしゆく)を買ったりした。しかし貞徳からは才を認められ,1648年(慶安1)刊《正章千句》に破格の批点を得,3年後には点者を許され,56年(明暦2),遺命によって貞門の代表的撰集《玉海集》を編集刊行,霊前に捧げた。…

※「氷室守」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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