永久村(読み)ながひさむら

日本歴史地名大系 「永久村」の解説

永久村
ながひさむら

[現在地名]豊前市永久

大西おおにし村の東、黒土くろつち村の南西に位置し、岩岳いわたけ川の中流域左岸の平坦地に立地する。伊佐成恒氏并相良氏略系図(成恒文書/大分県史料八)によると、鎌倉期の相良永頼(長頼)知行地として「豊前国上毛郡吉木・成恒・永久・土佐井」がみえる。戦国期、当地に居を置いた土豪とみられる大蔵氏一族の永久氏吉は、「上毛郡石丸名」内の下作職を所持していた(文明一八年三月九日「永久氏吉譲状」大蔵澄子文書/豊前市史 文書資料)。寛永八年(一六三一)の細川三斎知行目録(徳本氏所蔵文書)に「一、百拾六石者、豊前国上毛郡永久村之内 合百石也」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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