郷村高帳(読み)ごうそんたかちよう

日本歴史地名大系 「郷村高帳」の解説

郷村高帳
ごうそんたかちよう

別称 民部省提出草高帳

成立 明治三年

写本 広島大学

解説 明治三年八月調査で、広島藩内の村について租税を類別して高を記す。そのうち村高・新開高のみは「郷村高辻」(郷村帳)として「芸藩志拾遺」に抄録される。これにより文政以降の新開高が知れる。

活字本広島県史」近世資料編

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「郷村高帳」の意味・わかりやすい解説

郷村高帳 (ごうそんたかちょう)

江戸時代,大名・旗本らの領主がみずからの領内村名・村高を列記した帳簿。一般に領主の年貢収納の必要と,支配領域の確認のための原簿として作成されたが,また将軍代替りの際に幕府から新規の領知朱印状交付を受けるため,その基礎資料として作成されて幕府に提出された。表紙には〈某国某郡郷村帳郷村高辻帳)〉とあり,所領内の郡別に各村名とその村高,そしてその合計とが記載されている。
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百科事典マイペディア 「郷村高帳」の意味・わかりやすい解説

郷村高帳【ごうそんたかちょう】

郷帳

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世界大百科事典(旧版)内の郷村高帳の言及

【郷帳】より

…郷帳と国絵図は,近世における郡や郷村の変遷を知るうえで好個の史料である。なお郷帳に類似した帳簿として郷村高帳がある。こちらは将軍の代替りごとの朱印改めに際し諸大名らより提出された帳簿で,その領知している所領の村名と村高が国郡別に記載されている。…

※「郷村高帳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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