江戸十組問屋(読み)えどとくみどいや

精選版 日本国語大辞典 「江戸十組問屋」の意味・読み・例文・類語

えど‐とくみどいや‥とくみどひや【江戸十組問屋】

  1. 〘 名詞 〙 江戸で組織された十組問屋の意。江戸時代、大坂・江戸間の商品輸送にあたった菱垣(ひがき)廻船組織のうち、元祿七年(一六九四)に成立した江戸の荷主組合。〔菱垣廻船問屋規録(1855頃)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「江戸十組問屋」の意味・わかりやすい解説

江戸十組問屋
えどとくみどんや

十組問屋

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世界大百科事典(旧版)内の江戸十組問屋の言及

【菱垣廻船(菱垣回船)】より

… 菱垣廻船は1619年(元和5)泉州堺の商人が,紀州富田浦の250石積廻船を借りうけ,大坂より江戸への日常生活物資を積み送ったのがその始まりで,24年(寛永1)には大坂北浜の泉屋平右衛門が江戸積船問屋を開業し,27年に毛馬屋,富田屋,大津屋,顕屋(あらや),塩屋の5軒が同じく江戸積船問屋を始めるにいたって,大坂の菱垣廻船問屋が成立し,この廻船問屋によって菱垣廻船が仕立てられた。こうして江戸・大坂間の海運が盛んになり,94年(元禄7)に江戸の菱垣廻船積合荷主が協議して,江戸十組問屋(とくみどんや)を結成し廻船はその共同所有となり,また十組問屋は菱垣廻船問屋運航の差配機関となった。しかし1730年(享保15)に十組問屋の酒問屋(さかどいや)が十組仲間から脱退して,酒荷専用の樽廻船を独自に運航させた。…

※「江戸十組問屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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