江波新開(読み)えばしんがい

日本歴史地名大系 「江波新開」の解説

江波新開
えばしんがい

[現在地名]中区舟入川口ふないりかわぐち町・西川口にしかわぐち町・舟入南ふないりみなみ一―六丁目

舟入新開(のちの船入村)の南に江波島に向けて開かれた開拓地で、承応二年城下洪水以後堤絵図に「舟入沖新開」「舟入西新開」の記載があり、延宝七年(一六七九)には藩によりさらにその沖合に大規模な干拓がなされ、その後船入沖新開に船入西新開を包括して船入沖新開とされた(新修広島市史)。船入沖新開は正徳三年(一七一三)江波新開として地詰され、「芸藩通志」では田畝三五町五反余、高三八六・一三二石、明治三年(一八七〇)の郷村帳(「芸藩志拾遺」所収)では「江波村新田」として高三八九・九五八九石、うち除地〇・二四八石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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