池の岡遺跡
いけのおかいせき
[現在地名]津島町御内 音無
御内西北部の池の岡の扇状台地(約二八〇メートル)にある。ここは岩松川の上流の馬の淵を通り横吹渓谷をさかのぼった、やや開けた日当たりのよい所で、ここからは長脚石鏃や半打半磨の石斧、みみず張れの前期縄文土器片を出し、前期縄文人の足跡を物語る。
この御内盆地西部は岩松川の斜面で、東部は宿毛湾に流入する松田川の水域でもあり、また南の篠山(一〇六五メートル)は足摺宇和海国立公園地の霊山で、この南斜面には縄文前期の梶郷遺跡がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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