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決済同盟 けっさいどうめいsettlement union

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

決済同盟
けっさいどうめい
settlement union

国際決済において2国間の対外取引の決済尻を相互が有する勘定で決済しようとするシステム。 (1) 最初の形態は為替精算制度 exchange clearing systemであり,国際協定により各国中央銀行に自国通貨による相手国名義の精算勘定を設け,貿易業者が自国精算機関との間で自国通貨による受払いを行うもの。この制度は世界恐慌による貿易縮小を改善するために登場し,ヨーロッパを中心に活用された。しかし累積的な不均衡や煩雑な手続で嫌われ,第1次世界大戦後には廃止された。 (2) 大戦後のドル不足時代に行われた決済方式は為替支払協定 exchange payments agreementsであり,2国間または多国間で協定国相互の決済の原則を規定したものである。普通の為替取引を前提とする点や,あらかじめ定められた限度額 swingの超過額についてのみ現金決済とすればよいとする点が為替精算制度と異なる。多国間の例ではヨーロッパ決済同盟 EPUが有名であり,域内中央銀行が域内の輸出入額を国際決済銀行 BISに報告し,BISは各国の貿易収支を相殺し,その尻を EPUに対する債権・債務に置き換える。また EPUに対する各国の純債権はドルや金で支払われ,純債務については各国ごとに限度額が設定されたクレジットを利用して各国が EPUに支払いを行なった。こうして,域内の決済は2国間から他国間へ置き換えられたが,1958年末主要国通貨の交換性回復によりこうした為替支払協定は不要となり,解散された。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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