沓形岬(読み)くつがたみさき

日本歴史地名大系 「沓形岬」の解説

沓形岬
くつがたみさき

利尻島西端の岬で、利尻町沓形字富士見町ふじみちようにある。東経一四一度七分五〇秒。利尻礼文りしりれぶんサロベツ国立公園の特別指定区域となっている。利尻火山の新期火山噴出物の第四期火山噴出物の沓形溶岩からなる台地(岩質は普通輝石・カンラン石玄武岩)。昭和三五年(一九六〇)一〇月に利尻町出身の作詞家時雨音羽作詞の「出船の港」詩碑が建立され、歌詞に「どんとどんと波乗り越えて」とあることから、地元では「どんと岬」と通称される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の沓形岬の言及

【利尻[町]】より

…基幹産業は漁業で,ホッケ,ウニ,リシリコンブなどの漁獲が多い。利尻山や海岸の一部は利尻礼文サロベツ国立公園に含まれ,利尻山中腹のチシマザクラ自生地や,北には礼文島,東に利尻山を望む沓形岬など景勝の地が多い。【赤池 享一】。…

※「沓形岬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」