沓形村（読み）くつがたむら

日本歴史地名大系

沓形村
くつがたむら

• 北海道：宗谷支庁
• 利尻町
• 沓形村

[現在地名]利尻郡利尻町沓形字蘭泊（らんどまり）・字神居（かむい）・字泉町（いずみちよう）・字富士見町（ふじみちよう）・字本町（ほんちよう）・字緑町（みどりちよう）・字日出町（ひのでちよう）・字富野（とみの）・字種富町（たねとみちよう）・字新湊（しんみなと）・字栄浜（さかえはま）

明治一一年（一八七八）一〇月に成立し、昭和二四年（一九四九）まで存続した利尻郡の村。利尻島・利尻郡の西部を占め、北は鴛泊（おしどまり）村（現利尻富士町）、南は仙法志（せんほうし）村、東は利尻山（一七二一メートル）、西は日本海に臨む。近世はリイシリ場所のうち。当地の「ビヤクロ」（現沓形字新湊）に番屋板蔵一軒が設けられていた（西蝦夷地日記）。明治八年七月に利尻・礼文（れぶん）の両島を巡視した開拓使大主典佐藤正克の日記（道立図書館蔵写本）に当村について次のように記される。「ルラントマリ新開スヘシ。カムイヌカ同前ヲ過ク。巌石散立ス。鬼臥虎立其状書ス能ハス。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」