沢野くに(読み)サワノ クニ

20世紀日本人名事典 「沢野くに」の解説

沢野 くに
サワノ クニ

大正・昭和期の婦人運動家 日本基督教婦人矯風会会頭。



生年
明治18(1885)年5月6日

没年
昭和47(1972)年7月26日

出生地
兵庫県揖保郡林田町

主な受賞名〔年〕
勲四等宝冠章

経歴
旧播磨林田藩主の子女学友として教育を受ける。明治35年医学生と結婚。夫と死別後、26歳で京都に移り、大正8年にはキリスト教に入信した。その後、日本基督教婦人矯風会に入り、同京都支部長・本部理事として婦人運動・廃娼運動で活躍。時には娼妓自宅にかくまい、行動派として知られた。昭和21年同会副会頭となり、28年には同7代目会頭に就任戦後の混乱期にあって着実に運動を続け、同会の念願であった矯風会館を建設した。また、ベトナム戦争時には同志の平塚らいてうらとベトナム話し合いの会を発足させるなど、広く社会や平和のために活動した。48年に第一線を退く。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「沢野くに」の解説

沢野くに さわの-くに

1885-1972 大正-昭和時代の婦人運動家。
明治18年5月6日生まれ。35年結婚。夫の死後京都にうつり大正8年受洗。廃娼運動で活躍し娼妓(しょうぎ)を自宅にかくまったりした。戦後,矯風会館を建設,社会浄化運動や平和運動にくわわった。日本基督(キリスト)教婦人矯風会7代会頭。昭和47年7月26日死去。87歳。兵庫県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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