同志(読み)ドウシ

デジタル大辞泉 「同志」の意味・読み・例文・類語

どう‐し【同志】

こころざしや主義主張を同じくすること。また、その人。「同志を募る」「同志の人々」
[類語]仲間同士常連一味一派徒党味方やから翰林同人盟友同腹友達友人ペンフレンドペンパル朋友友垣酒徒茶飲み友達ルームメート同輩朋輩ほうばい同僚メート相手畏友知友知音親友心友仲良し良友悪友戦友校友同窓生学友同級生級友クラスメート同窓同期同期生同期の桜社友僚友寮友政友詩友亡友

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精選版 日本国語大辞典 「同志」の意味・読み・例文・類語

どう‐し【同志・同士】

  1. 〘 名詞 〙
  2. こころざしや主義・主張を同じくすること。また、その人。同じ目的を持つ仲間。
    1. [初出の実例]「近日野州安別駕、製一絶諸同志」(出典:菅家文草(900頃)二)
    2. 「教師カルウィンなる者其説を首唱し同志の徒甚た多し」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉二)
    3. [その他の文献]〔国語‐晉語四〕
  3. 動作・性質・状態などにおいて、たがいに共通点を持っている人。名詞に直接ついて、接尾語的にも用いる。たがいに…である者。同じ仲間。どち。「かたきどうし」「日本人どうし」
    1. [初出の実例]「似合たどうしかたらうてより合てよいぞ」(出典:土井本周易抄(1477)四)
    2. 「親々が心安く成るにつれ娘同志も親しくなり」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)
  4. ( 同志 ) 特に、革命的集団や社会主義国などで、その仲間の者の名につけてたがいに呼ぶのに用いる。「同志…」「…同志」
    1. [初出の実例]「僕はまた、ニコライといふ同志とも懇意になった」(出典:ロシアに入る(1924)〈荒畑寒村〉チタの滞在)

同志の語誌

については、漢語「同志」の転用ともいわれ、また「どし」という形もあるところから、古代の名詞「どち」の変化したものが「どし」となり、「どうし」ともなったともいわれる。おそらく、両者混淆によるものであろう。

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普及版 字通 「同志」の読み・字形・画数・意味

【同志】どうし

仲間。〔晋書、王羲之伝〕嘗(かつ)て同志と、會稽山陰の亭に宴集し、羲之自ら之れが序を爲(つく)りて、以て其の志を申(の)ぶ。

字通「同」の項目を見る

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