油井ヶ島村(読み)ゆいがしまむら

日本歴史地名大系 「油井ヶ島村」の解説

油井ヶ島村
ゆいがしまむら

[現在地名]加須市油井ヶ島

北はそん落堀を境に大室おおむろ村・小浜おばま村、西は常泉つねいずみ村など。騎西きさい領に所属(風土記稿)。寛文四年(一六六四)の河越領郷村高帳に付属する書上に村名がみえ、川越藩領、新開高五九八石余、反別は田方五〇町二反余・畑方二六町八反余。元禄郷帳には常泉村枝郷と記され、高六一〇石余。独立については正保四年(一六四七)とも(郡村誌)、元禄一五年(一七〇二)ともいわれ(風土記稿)、それぞれ検地後の分村とある。国立史料館本元禄郷帳、「風土記稿」成立時、幕末の改革組合取調書ともに旗本三家の相給。天保九年(一八三八)には家数六一・人数三三三(「騎西町場組合諸商渡世取調書」玉敷神社文書)。「郡村誌」によれば綿・実綿・木綿縞(質上)・白木綿などを産した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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