油尽きて火消ゆ(読み)あぶらつきてひきゆ

精選版 日本国語大辞典 「油尽きて火消ゆ」の意味・読み・例文・類語

あぶら【油】 尽(つ)きて火(ひ)(き)

  1. 物事根源となるものが尽きると、それによってもたらされる物事が自然に消滅するというたとえ。生命力の盛んな若い時には煩悩に迷うが、年をとると次第に落ちつきを得ることなど。
    1. [初出の実例]「めいこんは火のごとく、ごうりきは油(あぶら)のごとし、油つきて火のきゆるがごとし。今はまうしうはれてうらむべきかたなし」(出典浮世草子・一夜船(1712)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android