法正尻遺跡(読み)ほうしようじりいせき

日本歴史地名大系 「法正尻遺跡」の解説

法正尻遺跡
ほうしようじりいせき

[現在地名]磐梯町更科 法正尻

磐梯山の南麓、標高約六〇〇メートルの翁島おきなじま丘陵上にある。平成元―二年(一九八九―九〇)に発掘調査が実施され、縄文時代早期―後期および平安時代の集落であることが判明した。とくに縄文時代前期末から中期末までは一二〇軒の住居跡、七五九基の貯蔵穴・墓壙・落し穴、二六基の埋甕などを検出、土器捨場などを含んだ大集落が形成されていたと考えられる。住居跡には一辺一一メートルを超える大型長方形住居跡や複式炉を伴う円形・方形の住居跡なども含み、集落の構成と形態の時間的変化を知ることができる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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