泣き立つ(読み)なきたつ

精選版 日本国語大辞典 「泣き立つ」の意味・読み・例文・類語

なき‐た・つ【泣立・鳴立】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 タ行四段活用 〙
    1. なきたてる(泣立)
      1. [初出の実例]「むかしの蔵人は今年の春夏よりこそなきたちけれ、いまの世には、走りくらべをなんする」(出典:枕草子(10C終)八八)
      2. 「声絞りてわっと泣き立つ新太郎」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉八一)
    2. ( 鳴立 ) 鳥などが鳴いて飛び立つ。
      1. [初出の実例]「うぐひすはなきたちぬとぞおもひぬる君よりさきにこゑのせしかば」(出典:敦忠集(10C後))
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 タ行下二段活用 〙なきたてる(泣立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android