泣立てる(読み)ナキタテル

デジタル大辞泉 「泣立てる」の意味・読み・例文・類語

なき‐た・てる【泣(き)立てる/鳴(き)立てる】

[動タ下一][文]なきた・つ[タ下二]
(泣き立てる)声をあげてしきりに泣く。「おなかをすかせた赤ん坊が―・てる」
(鳴き立てる)虫・鳥獣などが声高に鳴く。「子犬がきゃんきゃん―・てる」
[類語]鳴くさえずすだえるいなな咆哮ほうこうする遠吠えする時をつくる・喉を鳴らす・吠え立てる・唸るたけうそぶ鳴き頻る歌う地鳴き笹鳴き蝉時雨虫時雨

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精選版 日本国語大辞典 「泣立てる」の意味・読み・例文・類語

なき‐た・てる【泣立・鳴立】

  1. 〘 自動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]なきた・つ 〘 自動詞 タ行下二段活用 〙
  2. ( 泣立 ) 大声をあげて泣く。しきりに泣きわめく。泣き立つ。
    1. [初出の実例]「今とどめをさすとて鑓長刀を見せし時、一度に噇(どっ)となき立し声々」(出典信長記(1622)一二)
  3. ( 鳴立 ) 虫、獣、鳥などが声高に鳴く。しきりに鳴く。
    1. [初出の実例]「鳴き立ていりあひ聞ぬかはづかな〈落梧〉」(出典:俳諧・曠野(1689)二)

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