泰和律義(読み)たいわりつぎ(その他表記)tai he lü yi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「泰和律義」の意味・わかりやすい解説

泰和律義
たいわりつぎ
tai he lü yi

中国,金の法典,泰和律の注釈書。全 30巻。泰和律は泰和令とともに章宗の泰和1 (1201) 年完成,翌年5月施行。司空襄らが編纂。煕宗代の『皇統新制』,海陵王代の『正隆続降制書』,世宗代の『大定重修制条』,章宗の明昌5 (1194) 年の『明昌律義』などを集大成した金朝の基本法典であった。『泰和律』 12編 563条,『泰和令』 29編から成ったが若干逸文を除いて伝わらない。また,これとともに新定勅条,六部 (りくぶ) 格式も編集された。泰和令には唐令や宋令の影響がみられ,元初期にも利用された。

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