若干(読み)じゃっかん

精選版 日本国語大辞典「若干」の解説

じゃっ‐かん ジャク‥【若干】

〘名〙 (「干」を分解して「一」と「十」にし、一の若(ごと)く十の若しの意からという。詞的にも用い、あまり多くはない数量や高くはない程度で、定まらない場合にいう) いくらか。少しばかり。そこばく。若許(じゃっきょ)
※将門記(940頃か)「何ぞ若干の財物を虜領せしめ」
※ボロ家の春秋(1954)〈梅崎春生〉「野呂も〈略〉若干あをざめてゐました」 〔礼記‐曲礼〕

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デジタル大辞泉「若干」の解説

そこば‐く【若干/幾許】

[副]
いくらか。いくつか。そくばく。
「運動費の―を寄附した事もあった」〈広津和郎・風雨強かるべし〉
「―選ばれたる人々に劣らず御覧ぜらる」〈宇津保・吹上下〉
数量の多いさま。たくさん。多く。
寄手―討たれにければ、赤松わづかの勢になって」〈太平記・八〉
程度のはなはだしいさま。たいへん。非常に。
「―広き天竺」〈今昔・五・四〉
[類語](1幾らか少ない少し少しく少少ちょっとちょいとちとちっとちょっぴりいささかいくぶんやや心持ち気持ち多少若干二三少数少量僅僅わずか数えるほどたったただたかだかしばらくなけなし低い手薄少なめ

じゃっ‐かん〔ジヤク‐〕【若干】

《「干」を「一」と「十」に分解して、一のごとく十の若しの意から》はっきりしないが、それほど多くはない数量を表す。いくらか。少しばかり。多少。「若干の金を借りる」「若干問題がある」「若干名」
多少たしょう[用法]
[類語]幾らか幾分なけなし少し少ないちょっと少しく少少ちょいとちとちっとちょっぴりいささかやや心持ち気持ち多少二三少数少量僅僅きんきんわずか数えるほどたったただたかだかしばらく低い手薄少なめ内輪軽少軽微微弱微微微少僅少きんしょう些少さしょう最少微量ちびちび一つまみ一握り一抹一息紙一重すずめの涙鼻の差残り少ないちょこっとちょこんとちょっこりちょびちょびちょびっとちょぼちょぼちょろりちょんびりちょんぼりちらり爪のあか小口ささやか寸毫すんごうプチほのか幾ばくせいぜいたかが微塵みじん些細ささいまばらほんのあるかなきか一縷いちる心ばかりしるしばかり形ばかり

そこ‐ば【若干/幾許】

[副]そこばく」に同じ。
かむからや―貴き」〈・三九八五〉

そくば‐く【若干/幾許】

[副]そこばく」に同じ。
「―の油を取りて」〈紅葉金色夜叉

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普及版 字通「若干」の解説

【若干】じやくかん

いくらか。いくそばく。不定の数。〔礼記、曲礼下〕天子の年を問はれたるときは、對(こた)へて、之れを聞く、始めてして干尺と曰ふ。

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