泰西輿地図説(読み)たいせいよちずせつ

改訂新版 世界大百科事典 「泰西輿地図説」の意味・わかりやすい解説

泰西輿地図説 (たいせいよちずせつ)

江戸後期の西洋地誌概説書。丹波福知山藩主朽木(くつき)昌綱著。1789年(寛政1)刊。17巻6冊。20余年の研究を積んだ労作で,ドイツ人ヒューブナーJohann Hübner原著の蘭訳世界地理書《ゼヲガラヒ》など多数の蘭書を取捨して著したヨーロッパ諸国の地誌。巻一はヨーロッパ総論,巻二~十四は各国地誌,巻十五~十七は地図都市図,諸図。学術的な西洋地誌の権威書として長く珍重された。復刻版に《蘭学資料叢書》7(1981)がある。
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