洗浄集じん(読み)センジョウシュウジン

化学辞典 第2版 「洗浄集じん」の解説

洗浄集じん
センジョウシュウジン
scrubbing dust collection

湿式集じんともいう.気体中の微粒子液体を利用して捕集・除去すること.装置としては,スクラッバーを用いる.液体としては,ほとんどの場合水を用いる.含じん気体との接触面積を大きくして捕集効果の増大をはかるため,水を噴霧し,水滴とすることが多い.粉じん粒子がいったん捕そくされると水滴からは再飛散が起こらないため,比較的容易によい捕集効率が得られるが,排水の処理と集じん泥の処理の問題が残る.集じんは,液滴と粒子との衝突,粒子の静電位の変化,など複雑な機構からなっている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の洗浄集じんの言及

【集塵】より

…このほか繊維充てん層の繊維に電荷を加える方法のように,複合的に電気的作用を用いることも行われている。(4)洗浄も有力な集塵方法で,洗浄集塵と呼ばれる。液滴を降らせる中に含塵気流を通して粒子を捕集したりするわけであるが,これには充てん層や,ベンチュリ管ののどの部分をやや長くしてそこにノズルから水を噴射する構造のベンチュリ・スクラッバーを用いたりする方法も含まれる。…

※「洗浄集じん」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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