ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「洛陽遺跡」の意味・わかりやすい解説 洛陽遺跡らくよういせきLuo-yang 中国河南省洛陽市付近に存在する各時代の都城址。周の王城は現在の洛陽市の西郊,澗河の東岸に位置し,東西南北各城壁の長さは約 3000mあったと考えられている。漢,魏の洛陽城は現在の洛陽市の東方,金村と洛河の間に存在し,城は南北に長い長方形で,南北約 3800m,東西約 2200mが計測されている。また,この漢・魏洛陽城は東周の都の成周城の跡に造営されているとする一説があり,一方,王城の跡には漢の河南県城があったといわれる。隋,唐の洛陽城は今日の洛陽市から南に延び,外郭城の周囲は約 27.5kmある。解放後の調査で,南壁の定鼎門,長夏門,厚載門,東壁の建春門などの位置が明らかになっているほか,皇城,宮城,含嘉倉の調査も行われている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by