最新 地学事典 「津波見動物群」の解説
つばみどうぶつぐん
津波見動物群
Tsubami fauna
長崎県南島原市津波見の海岸に露出する口之津層群の汽水成の泥岩に含まれていた前期更新世の脊椎動物化石群。おもに哺乳類で,長鼻目のステゴドン属(Stegodon sp.)や,偶蹄目のニッポンチタール(Cervus japonicus)・キュウシュウルサジカ(C. kyushuensis)・カズサジカ(C. kazusensis)がある。偶蹄目の3種は,いずれも日本固有の絶滅種。哺乳類以外では,カメ類やワニ類,エイ類が含まれる。この動物群は,兵庫県の大阪層群下部に含まれる明石動物群とともに,日本の前期更新世哺乳動物群の代表的なものの一つ。
執筆者:河村 善也
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

