流し掛ける(読み)ながしかける

精選版 日本国語大辞典 「流し掛ける」の意味・読み・例文・類語

ながし‐か・ける【流掛】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ながしか・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 固定した物にひっかけて流れのままに漂わせる。
    1. [初出の実例]「水のそこには乱ぐひうって、大綱はり、さかも木つないでながしかけたり」(出典:平家物語(13C前)九)
  3. 水などを注ぎかける。
    1. [初出の実例]「己が額を突切て、血を面に流しかけ」(出典:太平記(14C後)三一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android