浜州鳥(読み)ハマスドリ

デジタル大辞泉 「浜州鳥」の意味・読み・例文・類語

はます‐どり【浜州鳥】

[枕]浜辺水鳥がよちよち歩く意から、「足悩あなゆむ」にかかる。
「―足悩あなゆむ駒の惜しけくもなし」〈・三五三三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「浜州鳥」の意味・読み・例文・類語

はます‐どり【浜州鳥】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 浜辺にいる鳥。
  2. [ 2 ] 浜辺にいる鳥の歩く様子から、「足悩(あなゆ)む」にかかる。
    1. [初出の実例]「人の児の愛(かな)しけ時(しだ)は波麻渚杼里(ハマスドリ)足悩(あなゆ)む駒(こま)の惜しけくもなし」(出典万葉集(8C後)一四・三五三三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android