浜辺(読み)ハマベ

精選版 日本国語大辞典 「浜辺」の意味・読み・例文・類語

はま‐べ【浜辺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 古くは「はまへ」 ) 浜のほとり。また、浜。海辺。はまび。
    1. [初出の実例]「白波の寄そる波麻倍(ハマヘ)に別れなばいとも術(すべ)無み八たび袖振る」(出典万葉集(8C後)二〇・四三七九)
  3. 大坂で、河岸川端をいう。
    1. [初出の実例]「浜辺、浜辺をさがし」(出典:浮世草子・武家義理物語(1688)二)

はま‐び【浜辺】

  1. 〘 名詞 〙はまべ(浜辺)
    1. [初出の実例]「ますらをはみ狩りに立たしをとめらは赤裳裾引く清き浜備(はまビ)を」(出典:万葉集(8C後)六・一〇〇一)

浜辺の補助注記

「はまび」のビは、上代、乙類音であり、「はまべ(浜辺)」のベは甲類音であるので、「はまび」と「はまべ」は別語。「はまび」の「び」を「み(廻)」の変化したものとする説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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