改訂新版 世界大百科事典 「浦山渓谷」の意味・わかりやすい解説 浦山渓谷 (うらやまけいこく) 埼玉県西部,秩父盆地南端の秩父鉄道浦山口駅付近で荒川へ注ぐ浦山川の渓谷。合流点から上流5kmの間は,秩父古生層の硬いチャートを刻んだ急崖のV字谷と清流の作り出す自然美に恵まれ,キャンプ場や釣場もあって,訪れる人が多い。浦山アーチ型ダムから取水する浦山発電所は,1920年につくられた県下最初の発電所である。浦山口駅から上流約1.2kmには多目的の浦山ダム(総貯水量5000万m3)が築かれ,橋立鍾乳洞がある。執筆者:新井 寿郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報