浪岡城(読み)なみおかじょう

日本の城がわかる事典 「浪岡城」の解説

なみおかじょう【浪岡城】

青森市(旧浪岡町)にあった戦国時代の平城(ひらじろ)。国指定史跡。室町時代、村上源氏を祖とする名門北畠家の流れをくむ陸奥国主の浪岡氏(浪岡北畠氏)の居城だった城である。応仁年間(1467~69年)に北畠顕義によって築城された。当時は、浪岡御所とも称された。その後、浪岡氏は内部分裂からしだいに衰退していったが、津軽統一を進める大浦為信(のちの津軽為信)が1578年(天正6)に浪岡城を攻撃し、城主の北畠顕村は幽閉され自刃。ここに浪岡氏は滅亡した。現在、城跡には主郭である北館を中心に6つの郭跡が残っており、深さ3mほどの濠の遺構や土塁もある。1977年(昭和52)から本格的な発掘調査が行われ、城館としての構造や当時の国主の生活ぶりなどがしだいに明らかになりつつある。JR奥羽本線浪岡駅から徒歩約15分、または青森空港からバス約20分。◇浪岡御所とも呼ばれる。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む