浮木に会える亀(読み)うききにあえるかめ

精選版 日本国語大辞典 「浮木に会える亀」の意味・読み・例文・類語

うきき【浮木】 =に 会(あ)える[=の]亀(かめ)

  1. きわめて得がたい機会、または、そういう機会にめぐりあうことをたとえていう。盲亀(もうき)浮木(ふぼく)
    1. [初出の実例]「うかぶてふうき木のかめにあひぬればごふのつみこそ心やすけれ」(出典:主殿集(11C末‐12C前か))

浮木に会える亀の語誌

海中から百年に一度だけ浮かび上がる盲目の亀(盲亀)は、海面に首を出した時、海上をただよう浮き木のたった一つのあなに首をちょうど入れられるかという釈尊の問い(「雑阿含経‐一五」)に基づく。「法華経‐妙荘厳王本事品」、「北本涅槃経‐二」にも喩えとして見え、日本ではこの二書により広まったと思われる。「法華経」では「盲亀」を「一眼之亀」とし、日本の典籍でも両様の表現が見られる。

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